- windows10に標準搭載のwebサーバーソフト「iis」を使って社内ポータルサイトを作成
- webページ作成する最も簡単な方法
ローカルなネットワーク内でのみ閲覧できるwebサイトをインターネットと対比して「イントラネット」などと呼びます。少し前は、イントラネットを社内に構築して、「社内ポータルサイト」を作成することが流行っていました。しかし、近年はクラウドの普及により、イントラネットで自体が下火になりつあります。有料の社内ポータルサイトとして有名な「サイボウズ」もクラウド版が主流になっています。
しかし、今のwindowsには、お金も時間もかけずに、簡単にイントラネット環境に社内ポータルサイトを構築する方法があります。
「小規模なチームで情報共有するだけだから、大規模なシステムまではいらない。」そう思った時はイントラネットを使った社内ポータルサイトが有効です。
この記事では、わずか10分でイントラネットでポータルサイトを公開する方法を紹介します。
IISの有効化
windowsはIIS(インターネットインフォメーションサービス)というwebサーバーが利用できます。IISを使えば、特に専門知識がなくとも簡単にローカルなwebページを公開することができます。このIISはwindowsに標準搭載されていますが、初期設定では有効になっていません。まずIISを有効にしていきます。
windows10のスタートボタンから、「設定」→「アプリ」→「オプション機能」と選択していきます。
オプション機能の中に「windowsのそのほかの機能」というボタンがあるので、そこをクリックします。
「windowsの機能」という小さいウィンドウが表示されます。ここから「インターネットインフォメーションサービス」という項目を探し、チェックを入れます。「+」ボタンを押すと、IIS配下の細かい機能ごとに、チェックボックスが表示されます。
「インターネットインフォメーションサービス」にチェックを入れると、自動的に、配下の一部の項目にチェックが入ります。簡単なイントラネットを公開するだけであれば、このままで大丈夫です。
OKボタンを押すと、しばらく進捗ウィンドウが表示された後に、IISが有効になります。
IISの起動とwebサイトの追加
IISを有効になれば次は、IISを実際に起動してみます。
環境にもよると思うのですが、私の場合はIISがすべてのアプリに表示されませんでした。
検索ウィンドウに「IIS」と入力すると、IISを見つけることができます。
IISを起動するとトップ画面が表示されます。最初に「Defaultwebsite」が表示されていると思いますが、こちらは消してもOKです。
IISの起動が確認出来たら、新しいWebサイトを追加します。画面右に表示されている、webサイトの追加ボタンを押すと画像のような画面となります。
- 物理パスは必ず、「C:¥inetpub\」から始めるフォルダにします。
ほかのフォルダだとうまく動きません。 - ポート番号は任意です。
「80」や「8080」が一般的なのですが、もし、何か他のソフトと競合するとどちらか一方が使えなくなります。「1000」等はめったに使わないポート番号なので、この記事では1000にしておきます。
これでサイトが追加され、webサーバーが動き出します。しかし、まだ表示するページが何もないので、サイトが追加された実感がないと思います。
Wordを使って簡単なwebページを作成
webページの作成には、会社のパソコンには必ず入っているであろうwordを使っていきます。やり方はとても簡単で、名前を付けて保存で、ファイル形式をhtmlにするだけです。
wordを開いて好きに文章を作成してください。この記事では、ただのテストということで、二行だけ文を書きました。
作成したwordファイルを名前を付けて保存で保存します。
- ファイル名は必ず「index.html」
- ファイルの種類は「webページ」
保存したhtmlファイルをiisのフォルダに移動します。この際にフォルダへの管理者の権限が必要とのメッセージがでますが、特に気にする必要はありません。実行してOKです。
これで、イントラネットで公開する、最低限の社内ポータルサイトが完成しました。
サイトの確認
サイトを確認するためにIISの画面に戻ります。追加したサイトを右クリックして表示されたメニューから、「webサイトの管理」→「参照」と選択します。
作成したwebサイトが表示されれば成功です。
イントラネットサイトの活用
一度、webサーバーの立ち上げが成功すれば、コンテンツを追加していくことでサイトを充実させることができます。
この記事の知識だけでは、1ページwebサイトしか作成できません。次回の記事で、複数のページを持った本格的なwebサイトを作成していこうかと思います。
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